漫画・縄文の食卓

5000年前の青森三内丸山に暮らす縄文人が、津軽の方言で会話する漫画『縄文の食卓』

縄文の食卓

ちょっと複雑な、津軽弁による家族間の呼び方。

『縄文の食卓』の中では、家族どうしの呼び方や名前を何度も書いてますが、方言バリバリでも特に説明なしで進めてきました。

「ここはそんなに説明する必要もないだろう」と思っていましたが、一応分かりにくいと思う人がいた時のために、軽くまとめておこうと思います。

 

若干今更な内容じゃないのか?…、と思わせつつ、少しディープな領域まで掘り下げていきます。

 

 

基本は日本全国どこでも一緒。

 

お父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃん、お兄ちゃん、お姉ちゃん etc 

家族間の呼び方って、名前で呼ぶよりも立場で呼ぶことがほとんどですよね。

そのため、漫画の中でも家族を指すときは立場で表します。

 

親が子供を指すときは名前で呼びますが、子供達が親や祖父母を呼ぶ時は立場で呼んでいます。

このへんは全国共通でしょう。

 

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上のカットのような感じで、それぞれを指して呼んでいますが、漫画『縄文の食卓』は青森の方言“津軽弁”で会話する漫画なので、その呼び方も独特のものになっています。

 

漫画の言葉選びをするとき、それなりに読む人を意識していので、全く何のことか分からないような場面は、そんなに無いようにしているつもりです。

この吹き出しの中でも、「かっちゃぁ」が「かーちゃん」であることは、わりと理解してもらえると思います。

 

 

方言全開ディープな呼び方まとめ。

ではここから、津軽弁によるそれぞれの呼び方、呼ばれ方をまとめてみます。

東北の人以外だと、聞いたことがないものが含まれているんじゃないでしょうか。

いつもの縄文姉弟に聞いてみましょう。

 

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お父さん:とっちゃ、おやんず、おっちゃ、あんさま。

 

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お母さん:かっちゃ、かが、あっちゃ、おがさま。

 

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お爺さん:じっちゃ、じっこ、おど、じさま。

 

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お婆さん:ばっちゃ、ばば、あば、おが、ばさま。

 

 

ざっとこんな感じになります。

吹き出しの中だけは、独特の呼び方ではあっても、例えば「とっちゃ」の「と」は「とうさん」の「と」だと理解すれば簡単に分かります。

リアルのヒアリングだと一瞬「ん??」となることがあるかも知れませんが、文字起こしすれば大体通じる次元ではないでしょうか。

 

しかしその下1行にまとめた呼び方は、かなりディープで、東北以外ではまず通じないと思います。

少し補足すると

あんさま(旦那様)、おがさま(奥様)、じさま(お祖父様)、ばさま(お祖母様)の場合は、主によその世帯の人を指すときに使います。

 

人によってどの呼び方で呼ぶのか(どの言葉を選ぶのか)、それぞれ違い、言葉のチョイスでその人の人柄がわかるという、面白い状況にあります。

 

子供の呼び方。

親が子供を呼ぶときは次のような感じになります。

  • 「おらいのむすこ、ごんぼほりでまね。」
  • 「おらいのむすめ、こんだよめこさいぐんだじゃ。」

訳 ↓↓↓

  • 「うちの息子、だだこねるんでダメ。」
  • 「うちの娘、今度お嫁に行くんです。」

 

こんだけきつい方言でも、なぜか息子・娘はそのまま標準語と同じです。

ただ「子供」のこと自体は「わらし」「わらしこ」と言います。

そう、座敷わらしの「わらし」ですね。

複数形では「わらはんど(子供達)」になります。

 

日常の中で、よその子供に対して「可愛い子だね」「いい子だね」なんて言う場面があると思いますが、そう言うときは「めんごこだの」と言うのが一般的です。

 

漫画を理解してもらうために必要なんです。 

さて、随分うんちくを述べましたが、この文章を打ち込んでいる途中で「俺は一体何を書いているんだろう…」という、少々自虐的な笑いがこみ上げてきました。

 

基本的には「漫画の吹き出しを理解してもらうためのもの」なんですけどね。

何言ってるのかわかんないままじゃ、ちょっと読者置いてけぼりになるので。

青森の方言を使うことがテーマに沿った内容なので、説明を挟んででもこのスタイルで描いていきます。

 

それじゃ、今回はこの辺で。

 

定期

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