漫画・縄文の食卓

5000年前の青森三内丸山に暮らす縄文人が、津軽の方言で会話する漫画『縄文の食卓』

縄文の食卓

エピソード1:時をこえてコンニチワ<その3>

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さて、お祭りの準備もそろそろ出来上がってきました。

祭壇の飾りを任されていたサザミナたちのところへ、おじいさんとおばあさんがやってきました。

この二人はナルミナとオズの祖父母です。

おじいさんは村長(ムラオサ)の「カシン」。

おばあさんは巫女長(ミコオサ)の「トヨ」です。

 

この世界のムラオサは、村のいろんな問題を治めることで、人々からとても信頼されています。

またミコオサは、何人かいる村の巫女の長老です。

でも、決していばったり、村人をこき使ったりはしません。

 

 

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村の人たちはとにかく良く働きます。

今日の三内村は一段とせわしない様子です。

特に調理場の様子は、お祭りの準備のため火の車です。

 

料理は女たちが中心の仕事ですが、トヨのはからいもあって、みおものサザミナには少し楽な仕事に回ってもらったみたいです。

 

この時代の出産はとても命がけです。

赤ちゃんが無事に生まれるかどうかもわかりません。

そのため、妊婦さんは村全体で大切にされています。

 

 

 

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今日のお祭りはまず、豊作を願うお祈りから始まります。

巫女の祈祷(きとう)で、山の精霊と対話するのです。

 

後半は、お祈りで呼んだ精霊と一緒に、里山の食材と畑の作物で作った料理を食べて、自然の恵みのありがたさを祝うのがならわしです。

 

でもまだ小さい子供のオズには、そんな行事なんておかまいなし。

ついさっきも草団子をつまみ食いしそうでしたが、早く美味しいごちそうにありつきたくて仕方ありません。

 

 

いえ、大人たちの中にも、本当は早くお酒を飲んで、美味しい料理を食べることばかり考えている人もいるとか…?

 

 

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つづく。

 

 

※この物語はフィクションです。すべて架空のお話になります。