漫画・縄文の食卓

5000年前の青森三内丸山に暮らす縄文人が、津軽の方言で会話する漫画『縄文の食卓』

縄文の食卓

エピソード1:時をこえてコンニチワ<その2>

manga

 

三内村では、様々な作物を育てています。

村の周りの林には、接ぎ木で増やしたクリやドングリが実をつけ、春先には畑にイモやマメが植えられました。

今は真夏なので、ちょうど2ヶ月後くらいには収穫が始まるでしょう。

 

この世界の人々は「作物にも精霊が宿り、豊かな恵みをもたらせてくれる」と思っています。

大きな自然の流れの中で、どんな物にも精霊が宿っていて、自分たちもその一部なんだと考えているのです。

そのため、身の回りのもの全てに感謝して暮らしています。

 

今夜はその精霊に、感謝と豊作を願う祈りをささげます。

 

 

 

ナルミナとオズは、お母さんの「サザミナ」に呼ばれて、祭壇をかざるお手伝いをしています。

 

 

manga



祭壇には、精霊にささげる様々な供物がそなえられます。

特に料理はとても力が入っていて、村の女たちが総出で調理します。

 

畑で収穫した野菜と山で採れた木の実などは、一年中食材に困ることがないように、乾燥させたり、塩漬けにしたりして保存していました。

もちろん普段も食べますが、この日は特別、大ばん振る舞いです。

 

いつも食い気の多いオズは、ヨモギの草だんごが気になって仕方ない様子。

お祭りの後半は、精霊と一緒に飲んで食べて楽しくすごすので、もうちょっとガマンすればいいのですが…。

 

 

manga

 

そこへお父さんの「アラシマ」が様子を見にきました。

祭壇の後ろで火を焚くためのマキを運んでいます。

 

アラシマは、子供達に対してああしろこうしろなど、細かいことは言いません。

わりと好きなようにさせておくのが、一番いいと思っているようです。

いつも子供に何かをさせるのは、母のサザミナの役目です。

 

サザミナは今お腹に赤ちゃんがいるため、なおさら子供たちに色々手伝ってもらう必要があります。

ただこの世界は、村全体が家族のような社会なので、なにをするにしても誰かが手を貸してくれます。

 

 

 

ところで、お手伝いは、はかどっているのでしょうか?

 

 

 

manga

 

 

つづく

 

 

※この物語はフィクションです。すべて架空のお話になります。