漫画・縄文の食卓

5000年前の青森三内丸山に暮らす縄文人が、津軽の方言で会話する漫画『縄文の食卓』

縄文の食卓

ブログスタートに寄せて。

実は何年も前からアイディアがあった『縄文の食卓』。

「なんとなく漫画でも描こう」とかいうよりも、僕なりに色々考えながら、キャラクター等少しずつ作って来ました。

ようやくブログをスタートさせたことに寄せて、どんな想いで描いているのか、意図していることについて話したいと思います。

 

 

 

『縄文の食卓』は絵本と漫画の中間です。

ブログで読むことを意識した作り。

このブログで描いている漫画は、見ての通り従来型の「コマ割りに吹き出し」の形をとった漫画ではありません。

最初からブログで読むことを前提にした作りにしてあります。

縦読みに収まりが良くするには、形を変える必要がありました。

 

文字と絵の組み合わせを自分なりに表現

今アップしている内容をそのままコマ割りに収めると、絵よりも文字の方が多くなります。それを漫画と言っていいのか、ちょっと分からなくなるので、違う表現方法を考えました。

お話の説明的な部分は出来るだけ文章で書き、会話は漫画で吹き出しにして、挿絵のように間に入れました。

つまり、絵本と漫画の中間になっています。

 

ブログ版とSNS版を作りました。

挿絵を順番に並べると、漫画として読むことが出来て、しかもちゃんと内容が分かる形になっています。

完全版はブログの方ですが、「ツイッターにはブログ更新の通知だけ」では、フォロワーさんもつまらないと思うので、SNS上だけでも読める方法を考えました。

そこで興味を持ってもらえれば、ブログの方にも来てもらえる思うので、出し惜しみすることもなく公開しています。要は、見る人に楽しんでもらうための物ですから、読者さんが取っ付きやすくなる方法を考えています。

 

プロローグから分かりやすさを意識しました。

あくまで娯楽を意識。

読む人に楽しんでもらうためには、難しい内容になりすぎないことだと思いました。

テーマが縄文なので、一歩間違えば教科書の丸写しのような物になってしまいます。

一部のマニアには受けるかもしれませんが、気軽に読んでもらえる物にしたいので、プロローグでもそこを意識しました。

 

実話も単純に描く。

お話の中には「弘前藩」や「菅江真澄(すがえますみ)」といった実名が出て来ます。また「紀行文・栖家の山(すみかのやま)」も、紀行家・菅江真澄が実際に三内丸山遺跡を訪れて書き残したものです。

堅苦しくなるギリギリの内容を、単純な表現で描いたのがあの漫画です。

人夫のくだりは、お話をまとめるために脚色した想像です。

 

タイトル『縄文の食卓』の意味。

子供の頃の体験から出てきた縄文。

このタイトルを思いついたのは、確か三年くらい前だったと思います。何か自分で表現できるものを常に考えていました。

まず、自分の体験したことを子供の頃までさかのぼってみました。その時に閃いたのが、郷土の歴史にちなんだ縄文時代のお話でした。

今の三内丸山遺跡がある場所は、僕が子供の頃の遊び場だったので、そこから縄文につながっていきました。

 

食がキーワード。

縄文時代といえば「狩猟採集生活」と学校で習いましたし、世間の認識もそうだと思います。その後の弥生時代についても、稲作の伝来など、とにかく“食べること”がキーワードになっていることに着目しました。

食べることは人間が生きる基本ですし、歴史は食とエネルギーを巡って動いて来た、という見方も出来るんじゃないでしょうか。そこから「食卓」というタイトルになっていきました。

また「食卓」は平和な一族のイメージでもあります。

 

史上最も長く続いた縄文時代

理想はドラえもん

平和な一族、一家、家庭、そいうものをイメージした時、僕の中に出てくる理想は「ドラえもん」です。「サザエさん」でもいいです。なによりキャラクターが歳をとりません。

ずっと不変の平和な世界が展開し続けます。

なんだか現実逃避に聞こえるかもしれませんが、これにも理由があります。

縄文時代は1万年以上続いています。

世界中見渡しても、一つの文化・文明がそれだけ長く続いている例はありません。これは物凄いことなので、僕ら日本人は、もっと縄文時代を大切に思った方がいいと思います。

その平和維持を、ドラえもんになぞらえています。

 

縄文時代に想いを馳せる。

文字による記録がない時代なので、縄文時代の人がどんなことを考えて暮らしたのか、正確なことは誰にも分かりません。だからこそ自由に想像を巡らせることができて、比較的漫画にしやすいテーマだと言えます。

漫画を描く事を通して、自分のルーツの一片に思いを巡らせる入り口にしたいと思っていますし、読んで頂いた方ともそれを共有できればと思っています。

『縄文の食卓』はそんな想いで描いています。

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